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2011年12月21日水曜日

イメージが大切

ネパール人に限らず、
国民性についてあれこれ語ることは
できるだけ避けたい、と思っている。

人間ひとりひとり違うのだし、目の前の友人の良いところを
思い込みで見落としたくないからだ。

でも、暮らしているとどうしても目につくことがある。

スーパーでお金を払う人の財布に、
大抵“自分”の写真を― しかもずいぶん気取ったものを―持ち歩いているのを
必ずと言っていいほどよく見かける。 

店員の首から下げたIDカードにも、
とても同一人物とは思えないかっこいい写真を使っているのだ。

もちろん携帯待受け画像は言うまでもない。
いろんな角度から撮った素敵な笑顔ばかり・・・

どうも見た目やイメージをとても大切にするようだ。

もちろん、笑顔に違わぬ温かい人たちだけれど。



我が家の近所に、ビルがある。

カトマンズには数少ない高層の建物で、
なんだか洗練されているなぁと、
数日は思っていた。数日は。

でも表通りから見えない裏側には、
何というか、驚くほど何にもない。
まるで巨大なハリボテだ。

映画のセットでは、ありません。



イメージ重視も、ここまで来ると徹底してるなぁ、と
ひとり感心して、埃っぽい人ごみでシャッターを切る。




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