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2011年12月18日日曜日

カトマンズ雑技団


1台のワゴン車に、さあ何人乗れるでしょうか?
という番組企画を地で行くような“マイクロ”と呼ばれる乗合バスも、
カトマンズ市民の足の1つだ。












多くはトヨタのハイエースで、窓から顔を突き出した男性(ときには少年)が、
よくわからない言葉、恐らく行先を大声で叫びながら、
できる限りたくさん人を乗せようとする。

バス停も時刻表もないけれど、大体の乗り場所が決まっていて、
あてにする人たちが何となく列を作っている。

行先を叫ぶ男は、車内でもずいぶんと権限を行使して、乗り込んだ人たちに
あそこに座れ、もっと詰めろ、などと素早く指示を出し、
人々は面白いほど黙ってそれに従うのだ。

僕の記憶では、このサイズのトヨタハイエースの定員は確か12人。
カウント間違いでなければ、1度子供や運転手を入れて27人すし詰めの車に
乗り合わせてしまった。雑技団か。

おばあさんとおじさんをそれぞれ膝に乗せ、顔のすぐ前で赤ん坊がほほ笑む。
荷物はもうどこにあるかわからない。


外が見えないから急カーブにも急ブレーキにもまったく対応できず、
二の腕をおばあさんとっさに掴み、強制的な国際交流にあえぐ。

車が止まり、誰かが降りるだろうと思ったら、また人を乗せている。
君らほんとに乗るのか?
やめてくれ。
頼む。

昨日妻は前のおじさんに頭突きをプレゼントしたらしい。

やっぱり、可愛いテンプーがいい・・・

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