四季のある日本にいると、
季節の変化の“兆し”に触れる機会が、年に4度はあるわけで、
それに対する直感も経験も養われるようだ。
ちょっとした朝晩に冷えを感じて、もうすぐ寒くなりそうだとか
日差しの柔らかさを見て、春も近いだとか。
それなりに予想は当たり、心と身体はそれに備える。
雨季の終わりが近い、と自分なりに感じ始めてしばらく経つのに
いまだ雨は続く。
カトマンズに住むようになってからは、勘も鈍っているようで、
あまり予測が当たらない。
ちょっとした変化をわざわざ捉えてみても、
大して意味がないようで。
では数値化しよう、とカトマンズの天気図をネットで探してみた。
そして気圧の表示を2度、見直す。
「862.2HP」
・・・この国の表示はどうかしているのかと思ったが、
冬場の気圧も遡れるので見てみると、「1018HP」あたりで推移している。普通だ。
これでは最近沖縄を通った巨大台風の中心気圧よりもずっと低い。
海がないからいいけれど。
調べてみると、西アジアにできる低気圧と、
カトマンズの標高(約1400m)とが相まって、こんな数値になるらしい。
僕は毎日、強烈な台風の目の中で暮しているのか。
急に人間の身体の適応能力に感心し、
自分の手を見つめてしまう(笑)
雨季か、乾季か。季節は2つ。
細かい変化に気付くような風流はないけれど、
この気圧が少しずつ上がって、屋台の果物がまた変わる時、
乾季に向かっていることを、感じるのだろうか。
そういえば、虹も多いこの頃。 |
今の旬はザクロ、リンゴ、そして梨。 バナナはいつでも。 |