出発直後の腹ごしらえに、やや重い身体でパサル(店)を出る。
アヒルの赤子たちに見送られて、いよいよトレイルに。
今日は標高1500mのティルケドゥンガを目指して歩く。
ヒマラヤの高地民族グルンの様式は石の多用が特徴だ。
家、蔵、そして石畳と、独特な雰囲気に気分も高揚するが、
ほどなく砂利道にかわり、ここから延々と同じような道と景色が続く。
集落を抜けると、とたんに静かになり、崖下を流れる渓流の音が上ってくる。
まだはるか前方なのに、こちらに向かうロバの鈴が、
切り立った斜面に反射しながら聞こえてくる。
カトマンズでいかに騒音に囲まれていたかに改めて気づいた。
やがて近くの集落(といっても結構な距離だが)から出てきた
シェルパ族の子供たちが近づいてくる。
トレッカーたちにお菓子やお金をねだるのだ。
日本人によく似た顔立ちに他人とも思えず(笑)、
「大人になって、働いてお金を稼ごうな」
などと説教くさいことを言っては、やり過ごす。
ある事に気付く。
この道から枝分かれして、いくつもの集落があるのだけれど、
そこから来る人みんなが、(小さな子供からお年寄りまで)
両肩からたすき掛けになったような服(?)を身に着けているのだ。
そして僕らを追い越していく人々の後ろ姿に、
その理由がわかった。
山を下りては登る度に、決してむなし手で帰らないために、
その服の背中の空洞に、何某かのモノを入れているのだ。
缶詰。果物。野菜ときにはニワトリを(笑)。
左右均等に重さを分散できるから、体力も温存できそうな
元祖バックパック。
高地に暮らす人々のシンプルな知恵に感心し、
また、歩きだす。
アヒルの赤子たちに見送られて、いよいよトレイルに。
今日は標高1500mのティルケドゥンガを目指して歩く。
保護色?近づくまで存在に気が付かず。 |
ヒマラヤの高地民族グルンの様式は石の多用が特徴だ。
家、蔵、そして石畳と、独特な雰囲気に気分も高揚するが、
ほどなく砂利道にかわり、ここから延々と同じような道と景色が続く。
集落を抜けると、とたんに静かになり、崖下を流れる渓流の音が上ってくる。
まだはるか前方なのに、こちらに向かうロバの鈴が、
切り立った斜面に反射しながら聞こえてくる。
カトマンズでいかに騒音に囲まれていたかに改めて気づいた。
やがて近くの集落(といっても結構な距離だが)から出てきた
シェルパ族の子供たちが近づいてくる。
トレッカーたちにお菓子やお金をねだるのだ。
日本人によく似た顔立ちに他人とも思えず(笑)、
「大人になって、働いてお金を稼ごうな」
などと説教くさいことを言っては、やり過ごす。
妻に駆け寄る、シェルパの子供たち。 妻を見切った後(笑)、こちらにやってきた。 |
ある事に気付く。
この道から枝分かれして、いくつもの集落があるのだけれど、
そこから来る人みんなが、(小さな子供からお年寄りまで)
両肩からたすき掛けになったような服(?)を身に着けているのだ。
そして僕らを追い越していく人々の後ろ姿に、
その理由がわかった。
山を下りては登る度に、決してむなし手で帰らないために、
その服の背中の空洞に、何某かのモノを入れているのだ。
缶詰。果物。野菜ときにはニワトリを(笑)。
左右均等に重さを分散できるから、体力も温存できそうな
元祖バックパック。
高地に暮らす人々のシンプルな知恵に感心し、
また、歩きだす。
最初はユニフォームかと。 |
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