商品の故障、交換、クレームその他。
消費者の権利、というものがおおよそ重視されない。
返品して現金を返すなどは論外。
だからそういう交渉事をなんとなく諦める体質になっている。
でも今回はちょっと違う感じの展開になった。
1つ目。
電気ポットが故障したから、“一応”持っていった。
付き返されればほかの店で買うまでだ、と
いくらか強めの口調になる。
「数日で連絡します。」とのこと。
このまま電話がなくても、別に驚かないつもりだったが、
5日目に本当に電話があり、
「新しいものが届きました。すぐに取りに来てください。」
翌日。
店で担当と思しき青年に近づくと、満面の笑みで、
「Mr.〇〇、ご準備できております。」
というか、何だこの丁寧さ。
そしてあの壊れたポットが電源につながれて、
赤いランプを点けている!
確かに直っている。新しくはないけれど・・・。
いくらか得意げに、青年はまだ温かいポットを袋に詰めて、渡してくれた。
2つ目。
スーパーでビールを買い、クレジットカードを差し出した。
レジ裏の通信機から女性店員が戻ってきて、
「無効なカードだ。通らない。」と返される。
抵抗するのも虚しいので、おとなしく現金で支払った。
後日、カード利用を知らせるメールが来る。しっかりクレジットカードが通されていたのだ。
大した額ではないものの、2重で請求されるのは悔しいし、
何より使っていないはずのカードが通っているのは無視できない。
これはおかしい、サインをしていない、当日の記録を確認してくれ。
外人のクレームを店長は穏やかに迎え、
彼の名前、携帯番号を素早く書いて渡してくれた。明後日に連絡する、とも。
この対応にも内心あ然とする。
「話が通じてる・・・。」
再度来店してみると、
その日に売り上げた全部のクレジット伝票の束を持ってきて、一緒に確認しようと言う。
しかしどれだけ見ても、僕のカード情報は出てこない。
彼によれば、店員はカード通信機にカードを通したが、
最終的な決済処理はしておらず、
操作は未完了だったようだ。ただ、クレジット会社にだけは情報が流れていったから
請求予告に出てしまったのだろう。だから私が保証する。
君の銀行からその金額が引かれることは、決してない。
もしそうなったら、もう一度ここへ来て欲しい。
・・・・ということを、懇切丁寧に、穏やかに、時間をかけて、説明してくれたのだ。
あ然、とする。
「また話が、通じてる・・・。」
呆気にとられたまま、握手をして、別れた。
結果は・・・といえば、ポットはその3日後にまた壊れ(笑)、
クレジットカードはしっかりきちんと、2重請求になっていた。
何となく分かってた結末だけど、
今回はいくらかの“変化球”を、楽しんだ・・・という事にしよう。
暇があれば、屋上で空ばかりを。 |
モンスーン時期の夕焼けは、息を呑むほど美しく・・・ |
バナナの葉っぱも元気です。 |
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