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2012年7月13日金曜日

電気ポットとクレジットカード


商品の故障、交換、クレームその他。

消費者の権利、というものがおおよそ重視されない。

返品して現金を返すなどは論外。

だからそういう交渉事をなんとなく諦める体質になっている。

でも今回はちょっと違う感じの展開になった。






1つ目。

電気ポットが故障したから、“一応”持っていった。

付き返されればほかの店で買うまでだ、と

いくらか強めの口調になる。



「数日で連絡します。」とのこと。




このまま電話がなくても、別に驚かないつもりだったが、

5日目に本当に電話があり、

「新しいものが届きました。すぐに取りに来てください。」






翌日。

店で担当と思しき青年に近づくと、満面の笑みで、

「Mr.〇〇、ご準備できております。」

というか、何だこの丁寧さ。


そしてあの壊れたポットが電源につながれて、

赤いランプを点けている!



確かに直っている。新しくはないけれど・・・。

いくらか得意げに、青年はまだ温かいポットを袋に詰めて、渡してくれた。






2つ目。

スーパーでビールを買い、クレジットカードを差し出した。

レジ裏の通信機から女性店員が戻ってきて、

「無効なカードだ。通らない。」と返される。

抵抗するのも虚しいので、おとなしく現金で支払った。





後日、カード利用を知らせるメールが来る。しっかりクレジットカードが通されていたのだ。

大した額ではないものの、2重で請求されるのは悔しいし、

何より使っていないはずのカードが通っているのは無視できない。


これはおかしい、サインをしていない、当日の記録を確認してくれ。


外人のクレームを店長は穏やかに迎え、

彼の名前、携帯番号を素早く書いて渡してくれた。明後日に連絡する、とも。

この対応にも内心あ然とする。

「話が通じてる・・・。」




再度来店してみると、

その日に売り上げた全部のクレジット伝票の束を持ってきて、一緒に確認しようと言う。

しかしどれだけ見ても、僕のカード情報は出てこない。



彼によれば、店員はカード通信機にカードを通したが、

最終的な決済処理はしておらず、

操作は未完了だったようだ。ただ、クレジット会社にだけは情報が流れていったから

請求予告に出てしまったのだろう。だから私が保証する。

君の銀行からその金額が引かれることは、決してない。

もしそうなったら、もう一度ここへ来て欲しい。


・・・・ということを、懇切丁寧に、穏やかに、時間をかけて、説明してくれたのだ。

あ然、とする。

「また話が、通じてる・・・。」


呆気にとられたまま、握手をして、別れた。







結果は・・・といえば、ポットはその3日後にまた壊れ(笑)、

クレジットカードはしっかりきちんと、2重請求になっていた。





何となく分かってた結末だけど、

今回はいくらかの“変化球”を、楽しんだ・・・という事にしよう。



暇があれば、屋上で空ばかりを。






モンスーン時期の夕焼けは、息を呑むほど美しく・・・




バナナの葉っぱも元気です。





























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