中学のときに習った“モンスーン”は確か、“季節風” としか説明されなかったけれど、
世界の各地にそれぞれのモンスーンがあるらしい。
ここに吹くのは、いわゆる“インドモンスーン”で、インド洋からの暖かい湿った風だ。
ただ、ちょうど日本人が “梅雨”という言葉を使うように、
ネパールでは、“モンスーン”は単純に雨季を表す。
日本の梅雨よりもはるかに長く、これから9月の半ばまで続くそうで、
年間降雨の4分の3はこの時期に降ってしまうのだとか。
そういう訳で、結構な雨が毎日降っている。
夜中から朝にかけて、はたまた日中突然に。
雨は長時間降り続くことはあまりなく、断続的だ。
1時間、2時間と降ったあとは、強烈な日差しに素早く地面が乾き、
すぐにも風が地面の塵を、巻き上げる。
低く、地表にからんだ雲が、緑の山々にくっきりした影を落とす。
遠くはいつも霞んでいるから、
その向こうにヒマラヤが見えていた頃を、時折忘れてしまいそうになる。
秋までは多分もう見れない。
水と電気がずいぶん戻ってきた。
今後しばらく、蛇口をひねれば水が出る。
スイッチを入れれば灯りが点く。
冬を越えた今では、
1日5時間の停電にも、不自由のない暮らしができる。
雨に霞む。オレンジの屋根はカトマンズ・ハイアット。 |
インドハッカの夫婦。雨の合間に。 |
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