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2012年7月4日水曜日

モンスーンが来て



中学のときに習った“モンスーン”は確か、“季節風” としか説明されなかったけれど、

世界の各地にそれぞれのモンスーンがあるらしい。


ここに吹くのは、いわゆる“インドモンスーン”で、インド洋からの暖かい湿った風だ。



ただ、ちょうど日本人が “梅雨”という言葉を使うように、

ネパールでは、“モンスーン”は単純に雨季を表す。


日本の梅雨よりもはるかに長く、これから9月の半ばまで続くそうで、

年間降雨の4分の3はこの時期に降ってしまうのだとか。







そういう訳で、結構な雨が毎日降っている。

夜中から朝にかけて、はたまた日中突然に。





雨は長時間降り続くことはあまりなく、断続的だ。

1時間、2時間と降ったあとは、強烈な日差しに素早く地面が乾き、

すぐにも風が地面の塵を、巻き上げる。


低く、地表にからんだ雲が、緑の山々にくっきりした影を落とす。





遠くはいつも霞んでいるから、

その向こうにヒマラヤが見えていた頃を、時折忘れてしまいそうになる。

秋までは多分もう見れない。




水と電気がずいぶん戻ってきた。

今後しばらく、蛇口をひねれば水が出る。

スイッチを入れれば灯りが点く。

冬を越えた今では、

1日5時間の停電にも、不自由のない暮らしができる。


雨に霞む。オレンジの屋根はカトマンズ・ハイアット。


インドハッカの夫婦。雨の合間に。


















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