伝染病がある、とか脅されるので、
玄関に提げて、蚊の類を寄せつけないようにする
いわゆる"虫コナーズ"というのを、日本から持ってきた。
使い始めのタイミングが分かるよう、
“お取替えカレンダー”と称して
表面に小さなダイヤルのようなものが付いている。
これが毎回見るたびに、最初の設定から動かされている。
妻と一緒に、何でだろう、誰だろう?と首を傾げていたら、
ある日犯人を発見。上に住んでいる、イラム出身の青年だった。
ヒンズー教のお札が、軒並み玄関で飾られている中で、
どうしてこの日本人の家には、同じくらいの大きさのプラスチックの“お札”が吊っているのだろう、
と常々思っていたらしい。
説明したら、謎が解けてスッキリしたと喜んでいた。
いろいろな場面で気付いたのはネパールの人たち、
何か興味を惹くものがあると、とにかくじーっと見とれたり、
手を伸ばして確かめようとする。
歩く僕らを、じぃっと見るのは日常茶飯事。
バスで財布を広げると、中身を覗き込んで来る人。
わざと彼らの顔を覗き返すと、はっと気づいて、お互いニヤリと笑う。
レジで清算する商品をカウンターに並べていると、
後ろにいた人が勝手に手に取ってしばらく眺め、
何も言わずに戻したり。
その時生まれた小さな衝動に、我を忘れては忠実に従っているようだ。
なんというか、幼子のように(笑)
しばらく後で、またダイヤルが動いているのを発見。
いまだ犯人はわからない。
虫~は玄関から♪ |
このダイヤルが見る度に。 |
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