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2012年5月22日火曜日

カトマンズの“鳥説”- ソウゲンワシ

ナガルコットで宿泊したホテルは、

見晴らしの良い断崖絶壁に建っていたから、

夕刻になんとなく望遠レンズでトビを追っていた。



あまり見慣れない鳥がファインダーに飛び込む。

よく見るとトビよりもふた回りは大きく、背中の模様が印象的だ。


画像で検索してみたら、ほぼ間違いなく「ソウゲンワシ」とわかった。


目測で翼長2mほどはありそうだ。悠長なタイプの鳥らしいけれど、


なぜか一生懸命トビを追い払う動作をしている。目ぼしい餌でも落ちているのか。



トビが逃げ惑う





悠然・・・




数年前まで2羽のチョウゲンボウ(小型のハヤブサ)を飼っていたので、

猛禽を見ると、僕も妻もいくらかテンションがあがってしまうのが常だ。


峡谷に立つ、何本かの気流の柱にかかる度、

急激に上昇しては視界から幾度も消えてしまう。

斜め上に行ったかと思えばまた、

大きならせんを描いて降りてくる。

滑空とはよく言ったものだ。滑っているようにしか、見えない。



彼らの目には、この熱の柱が見えているのだろうかと思うほど

この仕組みを自在に使って飛び続ける。



20分ほど経ったころ、

もう上昇するサイクルには入らずに

下降だけを始め、細い川の流れる谷底に消えていった。



翌日、テルコットまでの道のりで、2度ほど木の枝にいるのを見かける。

体重はおそらく5㎏ぐらいあるのだろう、

留まった枝が大きな弧を描いて曲がっていた。






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