ページ

2012年3月2日金曜日

大きな自転車で


衛生上、水道水を飲むことができないネパールでは、

ボトルに入った水を届けてもらうのが常だ。

我が家にいつも届けてくれるのは、放課後に近所の八百屋で働くビルジュ君。


授業が終わった4時頃から店の手伝いにかかり、

足もあんまり届かない大きな自転車に20L、つまり20kgのボトルを括り付け、

3階の我が家まで、一生懸命に運んでくる。

配達帰りのビルジュ君。




まだ小学生ぐらいだろうけれど、

仕事に取り組むときはいつも静かで真面目な彼だ。


この前も夜8時ごろに、閉店の片付けで野菜のバスケットを重ねる彼を見かけたが、

店の灯りに照らされた横顔は、店主かと思う程に大人びている。


チップ代わりのチョコバーに、白い歯を見せて笑う彼はやっぱり幼い。

彼が戸口に来るたびに、

妻と一緒にほんの少し、癒されている。













0 件のコメント:

コメントを投稿