衛生上、水道水を飲むことができないネパールでは、
ボトルに入った水を届けてもらうのが常だ。
我が家にいつも届けてくれるのは、放課後に近所の八百屋で働くビルジュ君。
授業が終わった4時頃から店の手伝いにかかり、
足もあんまり届かない大きな自転車に20L、つまり20kgのボトルを括り付け、
3階の我が家まで、一生懸命に運んでくる。
配達帰りのビルジュ君。 |
まだ小学生ぐらいだろうけれど、
仕事に取り組むときはいつも静かで真面目な彼だ。
この前も夜8時ごろに、閉店の片付けで野菜のバスケットを重ねる彼を見かけたが、
店の灯りに照らされた横顔は、店主かと思う程に大人びている。
チップ代わりのチョコバーに、白い歯を見せて笑う彼はやっぱり幼い。
彼が戸口に来るたびに、
妻と一緒にほんの少し、癒されている。
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