ページ

2012年3月9日金曜日

首をかしげて


言語がわからない間、身振りの役割の大きさは尋常ではない。


相手の目や口の動き、声の大きさから、
何とかして情報を読み取ろうとする習慣が身についたし、
コミュニケーションに詰まると、相手の顔に穴があくほど見つめる癖が。

けれどここへ来て一番戸惑ったのは、
ネパール人が(恐らくインド人も)肯定の返事をするときに、
頷くのではなく、首をかしげる動作をすることだった。

何度も続けてそうするから、首を振ってNOと言っているように見えるのだ。
あるいは、「どうかなぁ?」と迷っているようにも。


交渉成立まであとひと押し、と思っても、NO。
写真を撮ってと頼んでも、NO。
このバスでどこどこに行けるかと訊いても、NO。

その後で、頼んだ事を全部やってくれるので、こちらは一瞬ぽかんとなる。
今、だめって言ったよな?と。

最近はようやく慣れてきたけれど

今度は自分がやってみたくなり、空いた時間に一人で練習してみる。


・・・「ぐき。」

まだまだ長い道のりだ。


スウェンブーの子ザル。
何かに夢中でこちらに気付かない。











0 件のコメント:

コメントを投稿