言語がわからない間、身振りの役割の大きさは尋常ではない。
相手の目や口の動き、声の大きさから、
何とかして情報を読み取ろうとする習慣が身についたし、
コミュニケーションに詰まると、相手の顔に穴があくほど見つめる癖が。
けれどここへ来て一番戸惑ったのは、
ネパール人が(恐らくインド人も)肯定の返事をするときに、
頷くのではなく、首をかしげる動作をすることだった。
何度も続けてそうするから、首を振ってNOと言っているように見えるのだ。
あるいは、「どうかなぁ?」と迷っているようにも。
交渉成立まであとひと押し、と思っても、NO。
写真を撮ってと頼んでも、NO。
このバスでどこどこに行けるかと訊いても、NO。
その後で、頼んだ事を全部やってくれるので、こちらは一瞬ぽかんとなる。
今、だめって言ったよな?と。
最近はようやく慣れてきたけれど
今度は自分がやってみたくなり、空いた時間に一人で練習してみる。
・・・「ぐき。」
まだまだ長い道のりだ。
スウェンブーの子ザル。 何かに夢中でこちらに気付かない。 |
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