道端のちょっとした隙間に店を構える人は多く、それを規制する法もなさそうだ。
その中には、モノを広げて客を待ち続ける行商もいれば、
靴修理に裁縫といった、手に職を持つ人たちも沢山いる。
タメルにあるこの「路傍理髪店」もそのひとつだが、
そこへ行けば必ずと言っていい確率で、満員御礼の繁盛店だ。客は当然1人だけれど。
暖かい日差しとゆるい風の中での散髪。じつに気持ち良さげだ。
客はいつも目を閉じて、おとなしく髪を切られている。
靴をきちんと揃えて脱いで(笑)。
鏡の有無も気にならず、ただひと時の恍惚に身を委ねる・・・。 |
このくつろぎを邪魔しないためだろうか、
いつも話好きのネパール人なのに、お互い黙っているのが面白い。
気候のため、コンクリートでできた建物の中はひんやりと寒い。
日中人々はいつも日差しを探して、できる限り日光を浴びようとしているようだ。
そんな時間を無駄にせず、散髪に使う。
やっぱり彼らは、目の前の隙間を、逃さない。
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