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2012年9月8日土曜日

街のこと - リングロード





京都は「碁盤の目」と言われる四角い街。

カトマンズは、なんとなく「卵型」。


その形に沿って全長約27kmの「リングロード」と呼ばれる道が走っている。

幅は大きいところで40mくらいだろうか。

名前の通りのリングだから、走り続ければいつか同じところに戻って来れる。

つまり、このリングロードをたどっていくと、カトマンズの大抵どこにでも行けてしまう。

もちろんショートカットは幾らでもあるけれど。



リングロードを南北縦に割る、通称「5番道路」があり、


その道とリングロードの最北の交点は、「チャクラパット」*と呼ばれている。


南東角からすこし南に巨大なアメリカ大使館、

北東にはカトマンズきっての大型スーパー「バトバティーニ・スーパーストア」がある。

カトマンズでは知らない人はいません。
ホコリまみれの看板ですが。
http://www.gosur.com/en/point/99054/




市内各方向にバスが発していて、いわゆる「交通の要衝」と言える場所だ。

西に行けば、お馴染みの世界遺産、仏塔「スワヤンブナート」(スウェンブー)、

東に行けばトリブヴァン国際空港方面へ。 

やがて2つの道はリングロードの南端、「パタン」という街で出会う。

市内の要所要所で、大きな道と交差しては、

それぞれに繁華な商業地区を作り出す。






車線はいくつ?という問いはほぼ無意味で、

速い奴らが前に出るデッドヒートがいつもある。


車検という概念のないエンジンからは真っ黒な煤煙、

弱い路面と未舗装の路肩からいつも凄まじい埃が舞い上がる。


挑発か威嚇か、クラクションの応酬に目がくらむ。

微妙な左右への蛇行にアップダウン、突如現れる大きなへこみに、

バスの乗客としては一瞬たりとも気は休まらない。

降りた時の安堵感といったら。



そして悠然と歩く牛たちに、交通社会のリズムは乱される(笑)




Google マップの色合いは世界各国同じだけれど、

現場はかなり、シビアなのです。

夕方ラッシュのチャクラパット。
バス、車、バイク、自転車に歩行者ときどきリキシャ。
ホコリ、ほこり、埃。
何とかならないものか。







我が家の屋上から。
画面中央、左右に走る木々が、リングロード路肩の植え込み。




*ネパール語で“リング(輪)”は“チャクラ”、“ロード(道)”は“パット”。
 

 つまり、リングロードをネパール語で「チャクラパット」と言う。

 正式名称は「ナラヤン・ゴパール・チョーク」。

 国民的歌手にちなんだ名前とか。
 

  

 リングロードの中でも代表的な交差点(チョーク)であることがその所以と思われる。
 

 京都の長い河原町通りも、四条、三条あたりを「かわらまち」と呼ぶように。

 
 

 
 
 

 

 


















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