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2012年8月4日土曜日

アンナプルナの山々に3



いくつかのロバの隊商とすれ違い、

山道を行き交う人々の姿にも慣れてくると、だんだん目新しいものを観たくなる。







そんなタイミングで、道はやがて崖下に近づいて、

流れている川に沿って歩くようになった。


カトマンズを流れる川とはまったく違う透明な、まさに清流だ。

子供たちが水着も付けずにダイブを繰り返し、大はしゃぎで遊んでいる。

しばらく進むと、腰に魚籠をつけて何やら捕まえている少年を見かけた。

爽やかな、ドヤ顔(笑)
大漁です。





























名前、年齢、住んでいるところを訊ねることは、何とかできた。



16歳。学校に通うというけれど、


僕らが歩いてきたあの長い道を行ったり来たりしているとか。

トレッキングなど、無意味に思える(笑)




そして獲物。

籠の中を見るとそこには魚・・・ではなく無数のオタマジャクシ!

今夜のおかずにするという。嬉しそうだ。うちに食べにおいでと言ってくれた。



ネパールの人たちは、決して建前ではなく、

我が家へ来てごはんを食べないかと誘ってくれる。

気持ちは嬉しいが、さすがに両生類は・・・。




本当はスケジュールなどないくせに、

先を急ぐ、と僕は建前を使わせてもらう。



水牛、というだけあって水と地上との区別がまったくないようです。

話している僕らの間に悠然と割り込み、川に入っていきました。








一緒に写真を撮ったので、

送るにはどうしたらいいかと尋ねる。


メールアドレスを訊ねると、その概念すら解らない様子だった。

そんな地域も残されているのだ。


きっと将来、彼がPCやネットに触れる日が来ると信じて、

僕のアドレスを残しておいた。



いつかもしメールが届いたら、

それは彼にもネット時代が来たことを知る時だ。




「今度いつ会えるか」と寂しそうに彼が言った時、


またアンナプルナに来たい、と思った。



まだトレッキング初日なのに(笑)。



世界各国から、トレッカーたちが。おもに中年が多いかな。
あ、僕もか。




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