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2012年5月20日日曜日

バンダは続く

王様がいなくなり、

民衆が自分で治める国になっておよそ4年。

揺れ動く政治と、あおりを受ける一般の暮らし。

僕は新聞を斜め読みするばかりの外国人だが、

最近ようやくその混乱を実感できるようになってきた。

ネパールバンダ -ゼネスト- が、かつてない頻度で起きているからだ。



王政廃止のあとに定められた暫定憲法が、

今月末を期限に正式憲法に変わろうとしていて、

各政党が要求を主張しあっては、今とばかりにバンダを繰り返している。




ひとつのバンダが解除されると、今度は別の政党が実施する。

大抵のデモや抗議で人が死に、あるいは傷ついている。

警官の動員バランスが崩れて、犯罪も増えているとか。


国民の利益と称していても、国民をいわば人質にとる。

不条理だが、この方法を一つ覚えのように続けている、


ネパール連邦 “民主” 共和国。




店も、交通機関も、官公庁もマヒした状態が数日続くと、移動も買い物もままならない。

子供たちの教育も、止まったまま。



唯一良いことには、工場が動かない分、停電が少くなる。

家に居ろ、ということか(笑)




近所の人たちは、バンダのない日本を羨ましいと言う。

テクノロジー、経済、仕事そのほか、ネパールにないものがたくさんあると。



けれどたくさんの日本人も日々の煩いや不安でいっぱいだよ、と言えば

ぽかんとした顔をする。

彼らの夢を壊すから、それ以上、日本のことは話さないけれど(笑)



目の前の騒乱を解決したいという思い。

将来への漠然とした不安をぬぐいたい、という思い。



国は違っても、
対峙するものは、同じではないかと思う、ネパールバンダの1日。


グルン族のおばあちゃん。コーラぐびぐび・・・味わって飲んでました(笑)












車を「手作業で」解体。夕方には跡形もなく。
脇目もふらず、働く人たちでした。

リキシャのおじさん、爆睡。
この距離でもいびきが・・・


父さんお迎え。タメルで。




















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