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2011年11月30日水曜日

映画 "Tree of Life”

  Where did you happen to be when I founded the earth?
Tell [me], if you do know understanding. Job 38:4

わたしが地の基を置いたとき,あなたはどこにいたのか。
[わたしに]告げよ。もしあなたが確かに悟りを知っているのなら。

聖書のヨブ記の引用から始まる映画、「Tree of Life」を真面目に観てみた。



   厳格で、力を信じろという父と、ひたすらに深い愛を注いでくれた母。
対照的な価値観のはざまで、葛藤を抱える中年男が、子供時代の記憶をたどってゆく。。
両親の抱いていた信仰、父親への殺意さえも覚える確執。
若くして死んだ弟。

わが子を亡くしても信仰を失わなかった母を思い、男は問う。
人生の苦しみを耐えて生きることの意味は。

神はどこにいるのか。理不尽な苦しみが起きることをよしとしているのはなぜか。

それでも家族の中でお互いに抱く深い愛情は何を意味しているのか。



同時に、すさまじいエネルギーを放つ火山、天地の創造にも見える
神の力を思わせる様々な映像が、冒頭の聖書の言葉と重なる。


これらが男の問いかけへの緩やかな答えとなって、詩のように描かれる。

人は生命の樹の一部。
テレンス・マリックは、抗えない人間の限界を描きたかった。
のかな?


2時間18分の長尺が終わり、
ヒマラヤ山脈が姿を現す。


2011年11月29日火曜日

インチョンの夜は…

何の下調べもしていなかったことに、着いてから気づく仁川(インチョン)。
ソウル中心から離れた、いわゆる“ビーチリゾート”だ。
温泉もあるのか、湯気の線が2本だけのマークのネオンも光る。
あるいは電球が切れているだけなのか。


海岸沿いには同じ海産物料理らしき店がざっと30ほどあるのだが、
ほとんど区別がつかない店構えにも関わらず、客入りのいい店悪い店がはっきりと分かれている。

食事をしようと歩いていると、50~60代だろうか、
明るく大きな客引きの女性たちが声をかけてくる。
インチョンビーチ
強引に腕をつかむ人、背中を押して店に入れようとする人。

ハングルを知らない僕はただ自分を指さし、
“イルボン サラム(日本人)”といえば、
訛った日本語で”サシミ、スシ!”と言って譲らない。
両替もあまりしていなかったので、
念のためゆっくりと、”クレジットカード、OK?”と訊くがまるで通じない。

振りほどき、進んでも隣の店でまたやりなおし。

日本のコンビニのコピー、80年代のゲーム機ばかりのゲームセンター、
パンパンなり続ける、せわしない打ち上げ花火。

ネオンの光と、地元の若者たちが大声で騒ぎ、笑う声。

気が付けば、何も食べずに1時間が過ぎていた。

2011年11月27日日曜日

Powering iPad

これから乾季にはいるネパールでは、
冬場の停電が多くなるとか。

そこで、
太陽光の力を借りてiPadを充電できるガジェットを注文する。

3時間ほどでフル充電できる、との触れ込みに惹かれたが、
そもそも停電中にネットは繋がるのか、
そしてそこまでして充電が必要な状況は果たしてあるのか・・・と思い始めたら、
品物が到着。


重いものではないので持っては来たが、
どんな立ち位置になるのか、後日レポート予定。

韓国インチョンにて。。

2011年11月25日金曜日

荷造り職人、奮闘。

パッキングする夫婦の戦いは継続中。
こういう作業は、妻が職人的な能力を発揮してくれる。

てきぱきと荷物を入れ、まず自分が体重を量り、
次いでスーツケースを手に持って量る。当たり前だけど結構な腕力がいる。
重量超過にため息を漏らす。

もう一度開ける。
料理用の秤で小物の重さを比べ、軽い方に替える。
素早い判断を繰り返し、ほどなく20kg制限の壁を突破した。


残りの荷物はバックパックで背負う。
急を要さないものは箱詰めして送ることになる。

出発まで、あとわずか。

旅の相棒







愛用のカップとも、しばしの別れ。。

2011年11月24日木曜日

重量制限に、立ち向かう。

スーツケースは1人1個、重量は20㎏以内、という制限。

妻がパッキングに健闘するも、
1回目の計量はそれぞれ20.4kgと20.8kg。。

このままでいこうか。
何かを抜いて無難にいくか。

本当に必要なものは、何か。
いらないものに、スペースを与えていないか。

2つの大きな箱の前で、
やや大袈裟な人生への問いかけ(笑)

何を入れて、何を捨てるか・・・
毎日、花。

2011年11月23日水曜日

旅に先立つ、旅

海外長期滞在を前に、
どこか日本らしいところに行こうと、金沢へ。

近江町、兼六園にお城を6時間かけて歩いた夜には
香林坊で海の幸。

屋外テーブルにまだ人が座れる11月初めのことでした。

ひとつひとつ、出発前に心に刻む小京都。



2011年11月22日火曜日

いい旅を、と誰もが言った。。

最後の出勤日。
あたたかい仲間たちを後にするのは、思いのほか辛かった。


心のこもった言葉の数々、思いがけない贈り物。

明るくさよならを言いいつつも、
気を緩めると泣けてくるからね。

来週の今頃は、天空の都市、カトマンズ。

ほんまかいな。。